こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
引き続き休暇中ではありますが、コソコソPCに向かいあっております・・・
3月~6月で14台ものRCMを一斉にオーダー頂きましたから、それ以前から
続いてる車両製作も含めて ひたすら更新して行かないと追いつきません。
自分も必死 (^^;) ですが、なぜか工場業務も立て込んでおりまして・・・
RCM製作以外の作業、例えば一般的なメンテナンス&車検や部分的なカスタム
エンジンオーバーホールやシャシーダイナモでのキャブレターセッティングなど
ピンポイント作業のご依頼も多く、7名のメカニック達は全員パンパンな毎日。
そんな影響もあって、いつもより製作にお時間を頂いてるRCMも何台かあり
今回ご紹介をする 神奈川県在住 M・Aさんのマシンもその中の1台・・・
大変お待たせを致しました <(_ _)>
RCM-530 Ninjaスポパケ NewTYPE‐R(その1)です!
RCMのエンジンだけでなく 普通のオーバーホール業務なども山ほど重なってる
事から、エンジン作業台が完全に順番待ち状態に・・・
ここまでエンジン作業が重なったのは過去例がなく、正直もう限界を超えてます。
とはいえ、エンジン分解を始めない事にはNewTYPE‐Rは始まりませんから
やむなく床で分解し始めた 担当メカの佐々木・・・
NewTYPE‐Rは エンジンメニューが要の部分なだけに、とにかく分解して
下準備しない事には何も始まらず・・・
そんなカッコで作業してると腰痛めんぞ~・・・ と、思いましたけどね (;^ω^)
前々から言っておりますが、Ninjaは年々痛みが目立つ様になって来ました。
数年前までなら状態良かった A10あたりでも、もうオーバーホールしていない
エンジンは 只ひたすら不安・・・
フルオーバーホールを行った上でしか RCMとしてのNinjaは成り立たなく
なっていると言えるんです。
実際 走行4万キロを超えている様な個体だと、圧縮は落ちてるわ、シリンダーの
クリアランスは広くなってるわ、当然ロッカーアームやカムもかじり気味だし
他にも上げたらキリがない位 どれも消耗してる車両ばかり・・・ (-_-;)
だからNewTYPE‐Rは必然的に生まれたRCMと言ってもいいし、何より
自分達 造り手側が安心して納車できるNinja・・・
エンジンだけでなく電気系統の内容も本当に充実したメニューですしね・・・
2015年に このNewTYPE‐Rを発表してからと言うもの、もうRCM の
Ninjaは今までの完成度と別モノに変わった事は間違いありません。
Z系のRCM同様、先ずはエンジン鋳造部のガンコート塗装からスタート・・・
主要な部品を早速サンクチュアリーレッドイーグルへと送りましたが、どうやら
イーグル店のガンコート部門が大量の塗装業務に てんてこまいらしく、しばらく
戻って来ないかも?・・・ (;^ ^A
まぁでも、その間シャシーの方を進めて行きましょう。
スイングアームとホイールが まだ仮組み物ですが、パウダーコーティングから
戻って来たフレームに足回りパーツを組み付けました!
いいですね~ ♪
Ninjaはフレーム塗装も錆が目立つものが多いので、気持ちがいい! (^^)/
ファイナルエディションでは対策されているアッパーカウルのマウントボス部も
ご覧の様に補強済み・・・
作業シーンは ま~た佐々木が声掛けて来なかったんで 案の定取り損ねましたが
ドライブチェーンをオフセットさせた際に必要となる Ninjaフレームでの
インライン処理もしっかり施してあります。
そして数日後・・・
エンジンがガンコートから戻って、精密内燃機加工も順調に進行・・・
クランクシャフトは微少な曲がりを修正後に ダイナミックバランス処理を施し
メイン&コンロッド大端部ジャーナルは鏡面ラッピング加工済み。
なんですが、画像を撮り損ねており すみません・・・ ( ̄▽ ̄;)
全てNewTYPE‐Rのエンジン標準メニューですので、フリクションロスの
少ない低振動なクランクから感じる良好なフィーリングをちゃんと体感して頂け
ますから ご安心下さいね。
シリンダーブロックはウェットライナーを水圧検査後にボーリング&ホーニング。
シリンダーヘッドは このNewTYPE‐R専用で事前にロット生産されている
焼結合金製オーバーサイズバルブガイドに入れ替え後、シートリングカット加工。
ここ辺もエンジンのコンディションに大きく影響する所で、NewTYPE‐Rを
構築する上で外す事の出来ない要のメニューでもあります。
ロッカーアームにはファイナルエディションのチップ鋳込み対策品を採用・・・
オイルポンプも後期型の高圧タイプに交換しており 循環系統の強化による事から
油膜切れや油温上昇の抑制に大きな効果あり!
全てメーカーが必要に応じて進化させて来たものばかりですから、その完成度は
まるで違うものに変わっています (^^)v
クラッチカバーがまだ納品されていませんが 結晶塗装されたヘッドカバーを
被せれば、ほぼエンジンは完成・・・
ここまで来たら、フレームにエンジンを搭載しておくべきと言う事で・・・
エンジンを搭載!
Ninjaのフレームはエンジンを剛性メンバーとしているダイヤモンド式の
フレームですから、ナイトロレーシング製のダウンチューブKITが如何に
剛性確保に役立っていようとエンジンを搭載しておくに越した事ないですから
これで万全でしょう ♪
この後は更にNewTYPE‐R特有のメニューが進められて行きます・・・
M・Aさ~ん!
遅ればせながら ちゃんと進んでおりますんで、ご安心下さいね~っ!!!