こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
世界的に枯渇が顕著になった 空冷Z系車両。
いやはや・・・ マジメに困ってます・・・
MK‐Ⅱはおろか、Z‐1やZ1‐Rまで見つからくなって来たんですよね (- -;)
もっと正確に言えば 高い車両ならある。
3~4年ほど前なら何とか入手できた100万円未満の車両がないんですわ。
実はですね・・・
今年の夏でサンクチュアリーのRCMはついに生誕20周年を迎えるんです。
このRCM20周年の話は また後日しっかり扱いたいと思ってるんですけど
とにかくもこの20年間で数えたシリアルは500番台に突入
と!・・・
そんなタイミングではありますが、実は唯一400番台のRCMを 一台だけ
製作しておりまして ここまで全然お見せする事が出来ておりませんでした。
大変遅ればせながら ご紹介したいと思います <(_ _)>
東京都在住 D・Yさんの、RCM-488 Z‐1です!
Z-1のベース車がまだ80万円前後で手に入った3~4年前・・・
何台か買い込んでおいたベース車在庫が 徐々になくなりつつあった1年ほど前に
オーダー頂いた RCM-488。
当初 オーナーのD・Yさんは、既に完成しているRCMクラフトマンシップ車を
見に来られたんですが、車体各部の色使いなど自分のイメージで製作したい構想が
あって、ならば「まだ安価で提供できるベース車が わずかですがありますよ」と
いう事になり、見に来られた車両と同じ価格で新規に製作する事になったんです。
車体の立ち上げと、メーターやヘッドライトと言ったマスク回りまでは
大変順調に組み上がりまして とんとん進んで行ったんですが、途中一部の
パーツが中々入荷して来なかったり、暫くオーナーのD・Yさんと連絡が
つかなかったりとかが重なって、時より作業が止まりがちに・・・
それでも何とか お仕事で忙しく飛び回ってるD・Yさんと連絡つきまして
D・Yさんがイメージされていたパーツカラーのコーディネートが進行!
左上からSUNSTAR製 RCMコンセプト ワークスエキスパンドディスク。
右上はヨシムラミクニ製 TMR MJN デュアルスタックファンネルキャブ。
左下SCULPTURE製 17インチ用スイングアームチェーンアジャスター
右下がナイトロレーシング製 油圧クラッチKITタイプ-Ⅱのサブプレートに
OHLINSフロントフォーク用 天吊りフェンダーKITのセンターブレース。
全て統一感のあるブルーに、オリジナルアルマイト処理を施しました (^^)/
今製作しているRCMは どれも全て500番台のシリアルばかり・・・
唯一の400番台となるこのRCM-488も そろそろ完成させたいと
いう事で、担当の誠太郎と梅田が この後の段取りをしておりましたね。
中々回って来なかったパーツの一つ、SCULPTURE製スイングアーム。
材料となるZ5X目の字断面のメインパイプは押出し材の型から所有しており
大手鉄鋼メーカーに製造して貰っているサンクチュアリーのオリジナル材料。
アームに使用されてる全ての削り出し部もサンクチュアリー本店で企画・設計
図面化された完全自社製品なのに なぜか工場に回って来ないと・・・ (;^ ^A
ありがたい事に 沢山の業者さんやユーザーさん達からご注文を頂いてまして
誇大表現でも何でもなく、毎年100本以上ものスイングアームが造られては
出荷されて行きます。
年に30本程はRCM用に工場で使用されてますが、70本前後は外部に流通
して行く・・・ 実はこれ 予想外の事でして。
とっても ありがたいけど、辛い・・・ 苦しい・・・(苦笑)
まじめに そんな心境です (^^;)
ピボットの左右を測定してからディスタンスカラーを製作し、実際車体に
取り付けて 治具固定したサスマウントを溶接・・・
人気が衰えないスタビライザーも もちろん全て ここ本店工場内で製作が
されており、とにかく手間と時間が掛かるもの。
ちなみにここで使用せず 外に出荷される年間70本分のスイングアームも
全ての擦り合わせとサスマウント溶接まで この工場で行っていて、だから
中村は毎月の3分の1ほどは 溶接おじさんなんです・・・ ( ̄▽ ̄;)
そんなスイングアームがブラックコートされて戻って来た様で、早速車体に
取り付けする模様・・・
エンジンは未だに、6速クロスミッション&エヴォリューションシステム
通称【EVO6】の入荷待ちで組み上げ出来ない為、車体を先に完成させて
しまう流れです。
イタリア O・Zレーシング製ホイールのトレードマークと言えば、オレンジの
リムステッカー・・・
もう10年も前の事ですが、ミラノのO・Zを訪問した際「リムステッカーの
色をオレンジにしようと思っている」と 代表ジュリオアルゼンツィアーノから
提案され 「えぇ~~~ オレンジ~?・・・ ( ̄▽ ̄;) 」 と
今ではO・Zの世界基準色となりカッコいいなと思ってますが、当時は何だか
嫌だったのを憶えてます。
O・Zでは もうその当時から、世界選手権 Moto‐GPやワールドSBKレース等に
ホイールを供給しており、世界中のサーキットで車輪が回転した時にオレンジの
ストライプがリムに映えれば 一目でそれがO・Zだと判断できるという理由から
ジュリオはオレンジのリムステッカーに拘ったんです。
そんなO・Zのトレードカラーであるオレンジのリムステッカーを 敢えてやめ
オリジナルブルーのリムステッカーでコーディネートしました!
リアホイールの左右ディスタンスカラーは 既にアルマイト処理まで仕上がって
ましたので、スイングアームも含めてリア回りコンプリート!
フロント回りもコンプリート!
OHLINS エクスモードパッケージに使用されている サンクチュアリー
メカニックブランド製ラジアルキャリパーサポートは、強度・剛性・質感
共に全て高品質・・・
ラジアルマウントでありながら内蔵されたシムプレート厚みを変える事で
キャリパーセンターを変更できると言う、アキシャルと同じ機能を持った
マルチキャリパーサポートです!
最近は皆さん ほとんどがアキシャルではなくラジアルにしたいと言う人
ばかりで、ブレーキ回りアッセンブリの印象に迫力がありますよね (^^)v
外装ペイントも完了しており、車体は概ね完成しました・・・
RCMのシリアル 400番台最後のマシンとなった、RCM-488 Z‐1。
エンジンの精密内燃機加工も全て終わっていますので、あとはEVO6さえ
入荷してくれば いよいよ完成・・・
そのEVO6の納期が問題なんスけどね・・・ (^ ^;)
D・Yさ~ん!
なかなかブログでご紹介が出来ず、本当に申し訳ありませんでした~! <(_ _)>