こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
福岡県在住 RCM-515 MK‐ⅡのオーナーT・Oさんの 奥さん専用機
RCM-545 Z1‐RⅡに続き、息子さん専用機 RCM-535を製作。
息子さん専用機 RCM-535 Z‐1の、最終回・・・
ご紹介しましょう。
RCM-535 Z‐1です。
まず目に飛び込んで来るのは、アメリカンドリームさんのアッパーカウル・・・
過去 このカウルを付けたRCM Z‐1は、2台ほど製作された経緯がありますね。
まだブログでのご紹介が始まってませんが、最近オーダーを頂いた M・Sさんの
RCM-560も同じアメドリさんカウル仕様のZ‐1で、オーダーを頂く際から
リクエストされておりました・・・
T・Oさんも、最初のオーダー時から息子さんのZ‐1にはこのアッパーカウルを
付けたいとご希望されていましたので、このカウルを装備する事がこのマシンの
メインコンセプトであるとも言えるでしょう。
最も苦戦したのがこの、アッパーカウル 左右側面にあるネジ穴の部分・・・
元々あるこのネジ穴を生かしたい事からフレームにマウントボスを製作溶接し
ブラケットを単品製作して カウル左右の固定部として機能を追加しています。
これによりカウル自体は よりしっかり固定できたのですが、ネジ穴周辺部を
含めてカウル側面がフラットではない凝った形状な事から そこをよける形で
タイガーデザインのラインワークを行いました。
今でもこれで良かったのか・・・
ぶっちゃけ、自信ないっす・・・ (;^ ^A
タンクからテールにかけては 従来からのタイガーラインワークで、シートも
おなじみ、デイトナさんから発売されてる RCMコンセプトCOZYシート!
リアショックはだいぶ前にオーダーを入れ、欠品が続いていたOHLINS製
ブラックラインが入荷した為、予定通りのメニューで取り付けています。
このRCM-535のエンジンは、T・Oさんご自身の愛機 515 MK‐Ⅱや
奥様の愛機 545 Z1‐Rより力の入った仕様・・・
まずはビッグボア化されていると言う点で、あわせてシリンダースリーブも
PAMS製のESTに変更しています。
最近よく見られる現象の一つとして シリンダースリーブの圧入が緩くなって
来ている個体が多く、その比率はあきらかに増加傾向・・・
スリーブ圧入が緩いとブロック側との熱伝導性が低下し、おのずと熱を帯び
やすくなるので 緩めな状態のシリンダーではスリーブ交換をお勧めする様に
してるんですが、T・Oさんは最初から「トルクフルなビッグボアで!」と
リクエスト頂いてたので、当初よりスリーブ交換をメニュー化していました。
当然 圧縮も上がっており、有効な対策法としてツインプラグ化を行ってます。
シリンダースリーブ交換・ビッグボア・高圧縮化・そしてツインプラグ・・・
エンジンパワーが上がる事より、中低速トルクがアップする事に利点があって
乗ればわかるんですが、信号スタート時からのダッシュ力の違いは乗っていて
すごく楽に感じるもの・・・
その良さは体感しないと中々ピンと来にくいものなんですが、トルクアップ
されたエンジンはダルな走りが出来るから、実はお勧めなんですわ (^^)/
6速クロスミッション&EVOシステム、通称【EVO6】を組み込んだ
伝達機構により、ドライブスプロケットはフラットなものに・・・
車体色に合わせてブラック&ゴールドにアルマイト処理された、削り出し
ミッションカバーに取り付けられた 油圧クラッチレリーズプレートは
ナイトロレーシング製のTYPE‐Ⅱ!
このTYPE‐Ⅱプレートには ボルトオンで速度センサーが取り付け出来る
構造になっており・・・
その速度センサーが ドライブスプロケットの固定ナットから拾ったシグナルで
カワサキ純正のデジタルメーターを作動させています。
メーターは奥様のRCMー545 Z1‐Rに取り付けたものと同じ、液晶表示が
美しい 水冷Z1000の純正ですね ♪
足回りにも妥協なし。
SCULPTURE製 ワイドスイングアームに組み合わせされたホイールは
世界選手権の誉れ高き 最高峰ホイール、イタリア O・Zレーシング製。
6本スポーク アルミ鍛造 GASS RS‐Aのチタニウムアルマイトカラーを
チョイスしました。
OHLINS正立ExMパッケージに組み合わせられたフロントホイールも
同じくO・Zレーシング GASS RS‐A・・・
イタリアBrembo社製 CNCラジアルマウントGP4RXキャリパーを
ExMパッケージのサンクチュアリーメカブランド製 キャリパーサポートで
頑強に固定・・・
ディスクローターには 日本のSUNSTAR社がラインナップをしてくれた
RCMコンセプト プレミアムディスクを装備。
もちろんブレーキホースは、先日のブログでもご紹介した Allegri製
ショルトシステムでコンプリートしています!
この息子さん専用機 RCM-535も 最初にお話し頂いたのが昨年春ですから
結局1年位かかってしまいました・・・
途中 奥様のRCM-545に重点置いたとは言え、反省をしております (-_-;)
ですが、こうして見ると・・・
T・OさんファミリーのRCMの中でも、最もスペックの高いアップグレード
された存在として完成した様に感じました。
息子さん専用機 RCM-535 Z‐1・・・
実は最後の最後に、オイルポンプをノーマルギヤ式から トロコイド式の
ハイプレッシャーポンプに交換すると言う作業が残っております・・・
ご存知な様に 昨年からトロコイドポンプのオーダー数が予想を遥かに超えた
受注数となっており、今も沢山の方達をお待たせしている状況が続いていて
大変申し訳ない気持ちであります。 本当にすみません <(_ _)>
でもあと1週間くらいで徐々に入荷が再開されますから、もうすぐご用意が
できる! (^_-)-☆
福岡のT・Oさ~ん!
来週登録が完了しましたら、また車検証をメールで送らせて頂きます~っ!
奥様と息子さんにも、よろしくお伝え下さいね~!!