こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
昨年よりZ系RCMのオーダーが立て続けに入っている事は、もうお伝えして
おりますが、誰しもがフルコース アップグレード仕様で造れると言うものでは
ありません・・・
もちろん、とんでもないスペックのRCM製作車が何台かあるのは事実ですが
何しろZ系車両を手に入れるだけでも大変なご時世ですから、そこにRCMと
してのカスタムメニューやレストア、オーバーホールを加えると 今となっては
相当な高額になってしまいますので、逆に言うならメニューでコストダウンを
図るしかない・・・
長く乗り続けるのなら、各部のパーツは後々でも変更して行ける・・・
でも 肝心のベース車は、時が経つに連れ手が届かなくなるかも知れない・・・
それならカスタムメニューへの拘りを一部捨てて 先ずはZ系車両を手に入れる。
ただし、しっかり走るマシンにしたいから 完調な車両を製作するべく力を注ぐ。
これが今現在の、考え方の基礎になっている感じなんです。
今回のマシンも、そんな工夫を凝らして製作している1台。
愛知県在住 Y・Mさんの、RCMー564 Z1-Rです!
フレームのレーザー測定とストレッチ、そして補強やリアサスのレイダウンなど
施すメニューだけは 後々やるとなると大掛かりなので、ここだけはしっかりと
造り込んであります。
パウダーコートされたフレームに装備するステアリングステムも、純正流用の
方が むしろ経済的ではないので、ここもSCULPTUTE製を迷わず採用。
ただし、フロントフォークだけはOHLINS製ではなく純正流用しています。
”正真正銘” RCMである事の証し、魂のシリアルプレート・・・
同じ番号が1台とて存在しない 日本全国共通の規格・・・
いや、まだわずか10数台ではありますが 海外輸出シリーズのRCMにも同規格の
ものが取り付けられている、本物の証明 シリアルプレートです。
純正流用するフロントフォークはXJR1200の後期型で、アッセンブリーで
新品が入手出来ませんから 程度の良い中古を用いる事に・・・
程度が良いとは言え ボトムケースに部分的な腐食が浮き出ていた為、一旦分解し
ブラックでガンコートすると同時にオイルシール等の消耗品を交換しました。
サスペンションとしての単体性能は OHLINSよりも劣るかも知れませんが
きっちりオーバーホールを施して 車体姿勢だけは正しく構築してあげる・・・
パーツはいずれ アップグレードさせられる機会があるでしょうけど、基本的な
造り込みやレストアは最初の段階でやっておくべきなので、ここはしっかりと
進めて行きます。
そして、少し前に遡りますが・・・
オーナーのY・Mさんが 所用で東京に来る事があったらしく、そのついでにと
ご来店されました ♪
最初に着手するフレームの基礎加工やエンジンのガンコートなど、そこだけで
2ヶ月間もの時間が掛かっており、オーダーしてから3ヶ月目にして ようやく
ご自身の愛機を間近で見られました。
まだスイングアームが仮組みですが、だいぶバイクらしくなってますよね (^^)
こういう途中経過を見て頂くのも楽しい事なんですが、この1年はコロナ過も
あって ご来店される方がめっきり減りました・・・
以前は何度も見に来られる方が多かったんですが、今のご時世ではなかなか・・・
その分ブログでお見せしようと奮起してるんですが、製作台数があまりにも多くて
中村も もはやブロー寸前・・・ ( ̄▽ ̄;)スミマセン~
Y・Mさんから お土産を頂きました ♪
中村も頂きましたが これ、すんごく美味しかったです!
担当してる当の佐々木が食べる前に、ハイエナ達が・・・
仕事しろ、 仕事・・・ (^_^;)
エンジンの耐熱ガンコート塗装も全て仕上がって、既に精密内燃機加工も全部
終わっております。
エンジンセクションに関しては、一切妥協できる部分 無し・・・
単価の安い部品など応用できませんから、いつも通りにキッチリ行きましょう。
Y・Mさ~ん!
8月中にはエンジンも搭載され かなり完成してると思うのですが・・・
いかんせん、外装パーツの一部で まだ納期に時間が掛かるパーツがありまして
すみません 暫く待機が続くかも知れません <(_ _)>
あせらず気長に、お待ち下さいね~!