こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
RCMを製作する上で1年以上掛かっている車両と言うのは、そうありません。
前回のRCM-525 CB1100Fもそうでしたが、1年なんて言う 長~い
期間が掛かっているのには それなりの理由がある訳でして・・・
普通でしたら1年なんて とんでもない時間、掛かりっこないすからね (^ ^;)
最初から一年の長期コースで計画・・・
いや 既に1年以上が経過したこのマシンも、ようやく完成が見えて参りました。
全身全霊を注ぎ込まれて製作に臨んでいる特別な1台。
神奈川県在住 K・K さんの入魂! RCM-519 Z‐1(その7)です!
前回完成したフルコースパッケージのエンジンを 早速搭載。
正真正銘のフルコースなだけに、エンジンだけで数ヵ月間を費やしていますが
ここはオーナー K・Kさんのマニアックな拘りがあって、妥協はなし・・・
エンジンは中が見えないからと言う発想ではなく、エンジンこそ そのバイクの
本当の ”らしさ” の部分であると捉えておられましたから、車体に負ける事ない
時間と予算を注いでいます。
正に ”入魂” と言う言葉がピッタリのパワーユニットを搭載しました (^^)v
まだ組み上げていなかったのが、このスリッパークラッチ・・・
モトコルセさんが日本での総輸入元を務めておられる イタリアSTM社製で
先のレース、Zレーサー3号機のライドでも活躍したクラッチKITですね。
Zレーサー3号機はSAE(後軸値)151.07、修正なし158.43馬力で
ここまで馬力が上がるとスリッパーのスプリングセッティングが必須科目となり
現場で何度もトライ&エラーを繰り返しました。
3号機ほどのエンジンパワー値ではないにせよ、スリッパーのセットノウハウは
いずれに役に立つでしょうから 必要に応じて対応させて頂けると思います。
レースでのノウハウをストリートに・・・
常に掲げている理想のコンセプトであり、RCMの根本とも言えます。
唯一オイルポンプが まだノーマルギヤ式ですが、間もなくトロコイドローター式
オイルポンプKITが入荷して来ますので、もちろん交換予定・・・
それをもって全てコンプリートですね。
リアアクスル回りのパーツも不足部品が出揃いましたので、本組みに・・・
もう一つひとつ、仮り組みなどせず しっかりトルク管理しながらの進行です。
フラットタイプのドライブスプロケットは、サンスター製の530‐18T。
センターナットに電気信号をピックアップ出来る現行モデルのものを用いて
締め付けし、ナロータイプ EK530RCMドライブチェーンを張りました。
ナイトロレーシング製 TYPE‐Ⅱ油圧クラッチプレートの裏側には、既に
モトガジェットメーター作動用の速度センサーがボルトオンで取り付け済み。
意外に時間が掛かる細部作業も、着々と進んでおります (^_-)-☆
ナイトロレーシング チタン手曲げエキゾーストも取り付けました・・・
K・Kさんがチョイスしたのは、チタン本来の鈍い輝きで仕上げられている
ハーフポリッシュ仕様です。
そして・・・
タイミングよく、K・Kさんがご来店!
外装ペイントも含めて実物を見に来られたのですが、理想通りに出来ていた
らしく、しばらく「う~~~~ん」と 唸っておりましたねぇ・・・ (^_^;)
K・Kさんが すっきりした顔でお帰りになられた後・・・
ヨシムラ製TMR‐MJN デュアルスタックファンネルキャブレターを取り付け。
シャシーに使用しているブラック&レッドのツートンカラーで、アルマイト色を
コーディネートしました ♪
これで概ね作業は完了です・・・
最後にサンクチュアリーメカブランド製ラジアルキャリパーサポートKITの
ボルトと、キャリパー固定ボルトにワイヤーリングを施してフィニッシュ。
納車はまだ先になりますから、まずは撮影するべく準備に入りましょう ♪
製作に1年以上・・・
これだけハードなメニューを全部盛りで行ったRCMは、そうありませんから
1年以上かかった事も頷けると言うものです。
次回はいよいよ撮影です。
もちろん、スタジオ行き決定! (^^♪
K・Kさ~ん!
次回 完成形態、お見せしますからね~っ!!!